あまりにも物々しいのでフランス版アカデミー賞『セザール賞』をテロ事件と勘違いした話:【パリ通信】その46
2月下旬、いつもの様に語学学校から歩いて帰っていると、凱旋門からモンソー公園への道が大量の警察官と車両で封鎖されていました。
「テロ発生か!?」と一瞬肝が冷えましたが、なんだか雰囲気がエレガント。
なんで蝶ネクタイした警官がいるんだよ、オシャレさんかよ・・・と、まあフランスならそうなのかと感心していたところ、それでもどう考えても警官の数が多すぎる。
普段はそこそこ往来の激しい大きな道なのに、道路完全封鎖。歩道も一部迂回しなければなりませんでした。
数メートル間隔で自動小銃を構えた警官が、周囲を警戒していました。
その他SPEAKSっぽい謎の黒服集団も多数。
それでも黒塗りの高級車はガンガン入ってきます。よく見てみると、携帯持ってずっと何かを待っているような人もチラホラ。
たまに物凄くゴージャスな格好をしたマダムとかがスタスタ歩いて脇道に消えていきます。
後で判明したのですが、この時フランス版アカデミー賞と呼ばれる『セザール賞』の授賞式が開かれていたんです。どおりでSPっぽい人がやたら多いなとは思いましたが、それでも道路を数百メートルに渡って封鎖するほどか?と疑問。それに民間のイベントの警備にサブマシンガン持った警官をそこまで配置するのって、とも思いましたが、この国は非常事態宣言がついこないだまで出ていた国。なんだかんだ言って物騒な世の中です。
ちなみに2017年の作品賞はサイコスリラーの『Elle』
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