ヴァンドーム広場にある巨大な柱は一体なに?:【パリ通信】その37
テュイルリー宮殿から北上していくと、突然大きくて静かな広場にでますがこれが例の「ヴァンドーム広場」。もともと絶対王政のドン・太陽王ことルイ14世を称えるために作られたらしいです。
白タイツおじさん。重商主義すき。
で、ナポレオンの時代になると公園の真ん中におっ立てられたのが、この柱です。
当時はアウステルリッツの戦い勝利を記念し、ローマにあるハドリアヌスの柱よろしくナポレオン軍活躍の名シーンを螺旋状に外周に彫り込み頂点にはナポレオン御本尊という、超アピール柱なだった訳ですが、ナポレオン失脚後は引き釣り降ろされたり、今度は王党派によってまた上に設置されたりと何かと忙しい柱です。
ボナ公にボコボコにされる神聖ローマ帝国。神聖でもローマでも帝国でもない国家消滅!!!
しかし!!!
1871年世界初の共産主義者政権パリ・コミューンが成立すると、写実主義の画家ギュスターヴ・クールベ御大により撤去が提案。結局またコラムが倒されることになるも、速攻で消滅したパリ・コミューン後に再建がまた決定。忙しすぎ。この費用捻出でクールベは破産したというから驚きです。
クールベは絵がうまかった。
そして現在に至るわけです。
高さ44.3メートル。