【Hôtel Grand Amour】愛のホテルのレストランで巨大肉塊に食らいつく!!:【パリ通信】その25
ホテル・アムールといったら日本のラブホにインスパイアされたフランス人が立ち上げたという、9区にある結構有名なホテルです。で、その2番目のホテルが「ホテルグランアムール」。場所は東駅の直ぐ側なのですが、東駅周辺はなかなか雰囲気が悪いです。
筆者もパリ到着から2週間程東駅直ぐ側に滞在しましたが、夜も人集りが多いのは良いのですがとにかく煩く汚い。徘徊浮浪者の数も半端ではなく、人の尿と犬の糞が路上に散乱している当にパリのダウンタウンといった感じ。
ともかく、そんな10区にあるオサレラブホ「ホテルグランアムール」のレストランに行ってきたので、そのレポになります。
ホテルグランアムールのレストランはかなりの盛況のようで、この日も予約で入りました。8時ころに到着すると店内はほぼ満員。カウンターだけ若干空いているかな、という感じです。店内照明はかなり抑えられているのですが、いかんせん活気がありすぎてラブホ的ムーディーさはさほどありませんでした。
ホテルのチェックインカウンターの前を通り入店。レストランとホテルは入口を共有しています。で、カウンターには如何にも「凝っている」感あるディスプレイ。レトロなガジェットやらカニバリズム的ポスターやらが飾られており、「エログロナンセンス万歳」という誇り高きパリジャンの矜持を見せつけられます。
”ゲイ”リー・オールドマン現る
早速着席すると、アントレとしてチーズとハムのオードブルが出てきます。
レストランなので担当のサーバーが着くのが普通なのですが、このホテル・グランアムールのレストランでは超キレキレなパンク系お兄ちゃんがサーバーでした。文字で表現するのが困難なのですが、僧侶系の超アジア顔なのに頭が完全に『フィフス・エレメント』のゲイリー・オールドマン。
ゲイリー・オールドマン
更に首から下はスーサイドスクワッドのジョーカーとプレデターが合体したかのような雰囲気。スカル系の彫り物で二の腕は埋められており、更に仕草が完全にやり過ぎな2丁目のママといった感じで、強烈過ぎるキャラクターにこれがホテル・グランアムールか、と感動したほどです。
ちなみに、食事は知り合いのフランス人達とだったのですが、前に座ったフランス人(ゲイ)曰く、前の職場で同じだったそうで一言、「彼ゲイだよ」。なるほどわからん。オーダー取る際は不自然に顔を客に接近させ、意味深なアルカイックスマイル。ある意味強キャラ臭半端ないサーバーでした。
ザッツ・肉塊。巨大な銀プレートに乗せられ肉登場。あまりの巨大さに、自然と笑みがこぼれてしまいます。手前はフィレオフィッシュ。気休めにタルタルソースがついてますが、何も付けなくても異常に美味しいです。
この肉、2人で試してもあまりにも巨大です。400gくらいはあったような気がします。
とにかく食べきれない・・・食べきれないので、中庭でタバコを一服。
戻ると、そこには肉はありませんでした・・・片付けられてしまい、不戦勝のようななんだか腑に落ちない気分になります。
ワインばかり飲んでいても辛いので、IPAを注文。
グースIPAでした。
参考記事:
北米産だが美味かったので許して欲しい『GOOSE IPA』:【欧州ビール制覇】その14 - 残念オタクのロンドン放浪記→パリ・ワーホリ・つまみ食い
そしてデザートにはアイスが載ったアップルパイが登場。
平たくスライスされた林檎の焦がし具合が絶妙で、冷えたアイスとの対比が実に素晴らしいものでした。
男なので「デザートは別腹」とか訳の分からん事は普段言わないのですが、この時ばかりは何故かすんなり食べきる事ができました。
これはとにかく激ウマ。
よく分からない店内コンセプトに、怪しすぎる店員、怒涛の食い物ラッシュでとにかく忙しく活気のあるいい意味で悪夢のようなレストランでした。また行きたいです。
ちなみに、当日はパリコレメンズの日。まあとにかくそっち系の多い事多いこと。とてもファンキーでしたとさ。