【パリ通信】その19:パリのメトロについて
無人と化したメトロのホーム。
ハブ駅でなければ、こんな光景もザラです。駅員など存在しません。
ラッシュ時の混み具合
現状、語学学校まではメトロと徒歩を併用して通学しています。
行きはメトロ、帰りは徒歩orメトロという感じ。
特に帰りの13番線はかなりの激混みで、ここは「田園都市線直通の半蔵門線車内か」というくらい混む上、すえた匂いの黒人とアラブ人のサンドイッチになることは必死。なかなか厳しい環境であることは言うまでもないでしょう。
ただし、自動ドアが採用されている駅も多く、ロンドンの様にホームの縁ギリギリに立たないと横入りされる、という生存競争が超激しいというわけでもありません。
パリ名物「改札突破」
パリといえば地下鉄の改札を飛び越えるマグレブ諸国系不良少年という印象ですが、まさにそのまんまです。改札の目の前に駅員がいても、余裕でジャンプ。さすがパルクール発祥の地だけあり、ルコックのパーカーにアディダスのスウェット姿がイケてます。
他にも改札突破方法は多岐に渡り、逆に出口のゲートを腕力で開放する、改札のバーを腕力で突破する、弱そうなアジア人の後ろに張り付いて改札を突破する、出口のエスカレーターを逆走して突入する、など。ほぼ毎日見かけます。
おそらく当局もこれは放置していて、ランダムで実施する「臨検」で対応している模様です。19時くらいになると、6人くらいの駅員が地下通路で一斉に切符のチェックを始めます。これでバレると、罰金。バスと同じスタイルです。あまり意味なさそうですが。。
地下の住人
メトロのホームに住んでいる人々もいます。営業時間中、ほぼずっとベンチに座って酒を飲んでいるオッサン。シリアに家族がいる事をアピールするアラブ人母子。などなど。そっとしておいてあげましょう。パリのメトロ八百屋*1は結構お気に入りです。
地下の音楽家たち
メトロにのっていると、かなりの割合で歌ったりギター弾いて金を要求してくる人々がいます。これはこれで楽しいです。
他にも、何かを主張して金を要求してくる人や傷痍軍人風のオッサンなどもいます。多岐に渡るので、観ていて飽きないです。
人に優しく
メトロの入口付近の座席は折りたたみ式です。混んできたら立ち上がるのがマナー。
妊婦が来たら譲り、おばあちゃんが来たら譲り、ヤバそうな人が来たら譲るのがマナーです。扉の前に立ったら、降りなくても駅に入ったら降りるボタンを押しましょう。
*1:メトロ構内でアボカドとバナナを売っている黒人集団